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電磁テンプ時計・SEIKO編

2004.8.1 UpDated

「31EL 馬蹄」掲載!!

Java Scriptを有効にし、時計の写真をクリックすると、拡大写真と解説のWindowが開きます。(穴埋め画像は開きません)


エレクトロニック
1968年諏訪
EL-370
1970年諏訪
 
バッテリーウォッチ
1972年亀戸
エルニクスSG
1973年亀戸
 
女性用32EL
1971年亀戸
31EL“馬蹄”
1969年諏訪 

ムーブメント的には男性用4世代、女性用1世代全て揃っているので、一応コンプリートと言えるでしょう。

特に今回追加した女性用32ELは、私の知る限り唯一量産された12振動(超ハイビート)時計で、超激レアです(但し、珍しくても需要が無いので価格は安いですが(^_^;)。

(2002.10.12追記)
と書いたところで、ガラ研のAo所長より貴重な情報をいただきましたので掲載させていただきます。

「32ELの事ですが、SEIKOの'74年カタログを読んでいたら、偶然発見!!
通常、女持ちのページは軽く流すだけなので見落としがちなのですが…。綾小路さん所有のブツは、クロノメーター品だった様です。

文字盤にはその表記はありませんが、当時のカタログ上は同じモデルをクロノメータと記載してありました。
女持ち高精度時計のページに記載されており、19GSと22クロノメータの間に君臨(?)しておりました。(笑)
値段も、38,500円と当時の52KS_VANACよりも高い設定でした。」

いかがでしたか。32ELって実はとんでもない高級品だったのですね。
いやあ、たまげました(^^ゞ。
以上、ガラ研情報でした。

とはいえ、電磁テンプには、日付・曜日窓の有無を含めバリエーションが無数にあるので、フルコンプリートは絶対不可能です(^_^;)
とりあえず、エレクトロニックのNOS探しが当面の課題かな。

※「NOS」とは?
「New Old Stock」の略。日本語で言えば「デッドストック」(笑)。ちなみに「Dead Stock」は「死蔵品」の直訳で和製英語。


電磁テンプ時計とは?

国産腕時計の動力源が機械式(ゼンマイ)からクォーツに変わる過渡期の1960年代後半から1970年代前半に存在した、調速機構は機械式ながら、動力源にゼンマイの代わりに電池を用いた時計のこと。

電池で動く時計は、1957年にHAMILTONが電池時計『ELECTRIC』を、1960年にBLOVAが音叉時計『ACCUTRON』をすでに発売しているので、新しいものではなかったのですが、当時舶来品は高嶺の花でしたから、国産で一般庶民にも手が届く価格帯としては初めてということになるのでしょうか。

当時としては1年間ゼンマイを巻かなくても動き続けることは驚異的であったようです。精度に関しては、初期のものは価格も3万円と高かった(GS並の値段)ので、機械式クロノメータ並には良かったようです【註1】。なお、電磁テンプ時計の本家はシチズン【註2】ですが、個人的趣味により、SEIKO製を中心に扱っています。

電磁テンプ時計の魅力は、時代の徒花的はかなさ、だと思います。私がシチズンよりSEIKO製に惹かれるのは、より徒花度が高いからでしょう。あと、デザインの秀逸さも大きな魅力です。

シチズンの『X-8』や『コスモトロン』は比較的デザインが統一されていたのに対して、SEIKO製はトラッドなものから、『アドバン』『バナック』に通じるカットガラスやグラデーションダイヤルを駆使した奇抜な近未来(コズミック)デザインものまで百花繚乱の感があり、コレクションしていて飽きが来ません(後期にはシチズンも奇抜な文字盤を出してきますが)。

もちろん、時代が比較的近いうえにコレクターが少ないので、安くて良いものが手に入りやすいというのも大きなポイントですが…

【註1】電磁テンプ時計の精度
手持ちの物で計ってみたところ、時代が経っているせいか、かなりの物が日差30秒程度でした。
しかし、日差数秒の優秀機もいくつかありました。そのうち何本かは、たまに使用しています。

【註2】シチズンの電磁テンプ時計
シチズン最初の電磁テンプ時計『X-8』が登場したのが1966年。一方SEIKO最初の『エレクトロニック』が出たのは1968年。シチズンのサイトによれば、シチズンの電磁テンプ時計市場占有率は9割だったとか。

ちなみに正式名称は、SEIKOでは「電池式テンプ調速型」、シチズンでは「電子テンプ式」です。一般には「デンチ時計」「電子ウォッチ」と呼ばれることが多かったようですね。


 【関連コレクション】

ELNIXの店頭ディスプレイ台
時計撮影の背景に使用しております
 
時計店用の技術解説書
ついにここまで手を出してしまいました

 【参考文献】
 
『国産腕時計B セイコー クロノス』
  長尾善夫・著 トンボ出版 1997年
 
『国産腕時計G シチズン 新本中三針』
  森 年樹・著 トンボ出版 1998年
 
『国産時計博物館』(ワールドムック27)
  長谷川雅昭・監修 ワールドフォトプレス 1994年


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