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自動巻発電時計・解説編

2006.9.23 UpDated

『オートクォーツ小史』に「2005年のできごと」を追加

Java Scriptを有効にし、時計の写真等をクリックすると、拡大写真と解説のWindowが開きます。(スプリングドライブは開きません)


自動巻発電時計とは?

ここ数年の環境ブームにより、時計内に自家発電機構を内蔵し、電池交換が不要のクォーツ時計が色々発売されるようになりました。

自家発電機構には、
 ☆光発電式(1976年シチズン)
 ☆自動巻発電式(1988年セイコー)
 ☆体温発電式(1999年セイコー)
などがあります。

また、2001年にはリコーから充電式が出ました。

ここでは、それらのうち、自動巻発電式のパイオニア、SEIKOオートクォーツ系を中心に紹介します。


自動巻発電機構とは?

自動巻発電時計は、内蔵のローターでゼンマイを巻き上げる代わりに内蔵発電機を廻して発電し、それをキャパシタ(コンデンサ)に蓄えてクォーツを動かしています。

1988年に最初のモデルが発売され、AUTO GENERATING SYSTEM→AUTO QUARTZ→AGS→KINETICと名前を変えながら現在に至っています。1999年には、ゼンマイで発電するスプリングドライブも発売されました。

また、現在ではSEIKO(EPSON)の他に、CITIZEN(MIYOTA)、SWATCH(ETA)も自動巻発電時計を製造しています。

AGS=AUTOMATIC GENERATING SYSTEM
KINETIC=「運動(学上)の」という形容詞。ギリシャ語で「動く」


自動巻発電の近未来

自動巻発電クォーツ時計のパイオニアであるSEIKOは、現在は残念ながらオートリレイ(最大蓄電4年)に中心をシフトさせているように思えます。個人的にはグランドセイコー・キネティック発売を切望しているのですが、どうも無理そうですね(爆)

CITIZENは自社ブランドでの投入こそまだなものの、海外OEMモノではMIYOTAをよく見かけるようになりました。特に普及型クロノでは、目下のところ唯一のムーブ供給メーカーですから、今後もシェアを伸ばしていくでしょう。

SWATCH(ETA)は、オメガとswatchでのオートクォーツ投入をやめ、TISSOT(パワーマチック)だけで細々と投入していましたが、2001年秋よりエルメス(ノマード)で中三針とクロノ両方に新製品を投入してきました。
今後、普及型クロノを発売するか、個人的に注目しています。スピマスAQが出れば最高なのですが(^^ゞ


オートクォーツ小史
西暦
できごと
1986
SEIKOより手巻き発電時計「インパクト」(8T系)発売。
バーゼルフェアで自動巻発電時計の試作品「AGM」(=AUTO GENERATING MECHANISM)発表される
1988
SEIKOより自動巻発電時計「AUTO GENERATING SYSTEM」(7M42、充電量3日)、西ドイツで1月、日本で4月に発売
1989
自動巻発電時計の名称が「AUTO QUARTZ」になる
1991
二代目オートクォーツムーブ「5M系」発売(充電量3日)。充電量インジケーター機能搭載
1992
オートクォーツが「KINETIC」の名で本格的海外展開始める。どうもパテントの関係での改名らしい
1993
「AUTO QUARTZ」の名称が、国内では「AGS」に戻る
1994
女性用オートクォーツムーブ「3M系」発売
1995
薄型紳士用オートクォーツムーブ「4M系」発売。
充電量が7日間になる
1996
SMHグループ(1998年よりSWATCHグループ)のTISSOTより、SEIKOのKINETICとは別原理のETA製自動巻発電機構「Autoquartz」を積んだ「PR100AQ」発売
1997
SEIKO製自動巻発電機構の名称が「アークチュラ」発売を機に内外で「KINETIC」に統一される。
女性用超小型2針KINETICムーブ「1M系」発売。
充電量が3ヶ月になる。
オメガが自動巻発電機構「OMEGA-MATIC」を積んだ「シーマスター・オメガマティック」発売
スウォッチが秋冬モデルから「auto quarz」シリーズ発売開始。「quartz」の「t」が抜けているのがポイント(2000年春夏で廃盤になったらしい)。
1998
バーゼルフェアでゼンマイ発電機構「スプリングドライブ・キネティック」(のち「SPRING DRIVE」)発表される。
キネティック・クロノグラフ(9T82)発売。
シチズンも光発電と自動巻発電をW搭載する「Eco-Drive Duo」発売
1999
運針休止機能により最長4年間電池が持つKINETIC「キネティック・オートリレイ」(5J系)発売。「スプリングドライブ」(7R68)製品化。ついでに世界初の体温発電時計「サーミック」(6C12)発売
2000
充電量が6ヶ月になる。
MIYOTA(CITIZEN)製自動巻発電ムーブ、自動巻発電クロノムーブが海外製品に組み込まれるようになる
2001
「スプリングドライブ」なぜかバーゼルでなかったことにされる(苦笑)。
2002
「スプリングドライブ」なぜか超高級品になる(爆)。クレドール(7R88)で120万円…
2003
新キネティッククロノグラフ(7L22)発売。またしても奇抜なデザイン。
ミヨタの光発電なしDUO(爆)を積んだOEMクロノを見かけなくなる
2004
「スプリングドライブ自動巻」グランドセイコー(9R65)で45万円。うーむ、安いんだか高いんだか…
2005
キネティック・オートリレイ(5J22)とパーペチュアル・カレンダー(8F32)が合体した「キネティック・パーペチュアル」(7D48)発売

スプリングドライブ
1999年 限定500本
裏スケだが、あまり意味がないような気がする…

【余計な情報】オーバーホールはマニアの敵?

初期の5M系(5M12、5M21、5M22など)AUTO QUARTZなんかをオーバーホールに出すと、SEIKOの方で勝手に新しいキャリバー(5M42あたり)に入れ替えてしまうそうです。
確かに、直すより交換する方が話が早いし、性能(特に放置時の充電池の持ち)も格段にアップしますからねえ。でも、マニアとしては許し難い行為です(苦笑)。
ちなみに7M系の場合は、そのまま普通にOHされて戻ってきました(蓄電も3日のまま)。不思議ですね。


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